Masakazu Yoshida

腰だめ撃ち

2014-01-23 20:52

カメラを「腰だめ」にして撮影すると、両手で構えて撮るのとは違った写真がとれます。いわゆる「ありのままの写真」-- キャンディッド・フォト(candid photography)の一種ですね。

「腰だめ」というのは、腰の位置にカメラをホールドしてという意味です。私は両吊りのカメラ・ストラップを使っているので、ちょうど観光客が首からカメラをぶら下げたままの状態で撮影することになります。ちらっと見ただけでは、写真を撮っているようには見えません。

腰だめだと、ファインダや液晶画面は見えないので、カメラを全自動モード(Autoモード)に設定しておき、感覚でフレームを決めることになります。

私は、いつもの換算35ミリの広角レンズを使いますが、どのくらいの範囲が写るかは分っているので、イメージするゾーンに被写体が入ったら、もっぱら被写体の動きを注視してシャッターを押します。

あ、カメラの設定で、オートフォーカスの合焦音を消してあるので、シャッター半押からどのタイミングでフォーカスするかを予測してシャッターを全押ししなければなりません。使い慣れたカメラ+レンズなら問題ありませんね。

水平をとりたいときは、ストラップにある程度のテンションをかけてカメラの水平を固定するとよいと思います。

あと、オートフォーカスの顔優先モードが有効になっていると、狙っている被写体の顔にフォーカスが来る確率が高くなります。多くのカメラは、全自動モードにすると、強制的に顔優先のオートフォーカスになると思いますが、詳しいことはカメラのマニュアルを確認してください。

腰だめ撃ちは、ローアングルになるので、いつもと違った視点の写真になるのもいい点だと思います。