Masakazu Yoshida

サドルの上にも3年

2014-01-29 09:29

ロードに乗り始めて最初の3年間は、毎日2〜3時間、自転車に乗っていた。夏は早朝か夕暮れ時、冬は気温が高くなるお昼前後に、雨が降っていない限り、ヘルメット、グローブ、ウェアを着け、自転車を抱えて外に出る。

毎日、距離にして50Km程度を走っていたことになるだろうか。別に義務感やレースに出るとかの目標があったわけではない。とにかく自転車に乗ることが楽しくてしかたがなかった。

後から考えると、これは非常にラッキーなことだったと思う。3年間、コンスタントに乗り続けることで、最低限のスキルを身に付けることができたから。

それは、言うならば、自転車が完全に自分の体の一部になるような感覚だ。自転車に乗っていることが、自分の足で歩いているのと同じぐらい自然に感じられるようになった。

もちろん、そこへ至るまでは、ただ乗ることだけでなく、沢山の本を読み、人がやっていることを観察し、自分で考えて工夫すること、自転車を自分に合わせて調整することも、同じぐらい大切だ。

自転車は誰でも乗れるが、観察眼のある目からみると、ちゃんと乗れている人はそんなに多くないように思う。