Masakazu Yoshida

鉄筋コンクリート長屋の冬は寒い

2016-01-04 13:00

鉄筋コンクリート長屋、つまり集合住宅の冬は寒い。 北海道で集合住宅が寒いというようなことはなかったので、 これは内地(北海道を除く日本)での問題だ。 建物躯体の断熱性と気密度がお話しならないレベルなので、 夏は暑く冬は凍えるように寒い。 それでも、穴の開いたバケツで水を汲むように、 冬の室内の暖房をしてきた。

しかし、今年は方針を大転換して、 「冬山のキャンプ泊」のコンセプトで寒さに対抗している。 具体的には、部屋全体の暖房は最小限にして、 アウトドアの要領で部屋着をレイヤリングして暖さを確保するのだ。 それでも足元は冷いので、 ホットカーペットや暖房パネルなどの局所暖房を投入する。 (コタツは使わない。)

で、結果はどうか。 今のところ、なかなか快適だ。

第一に、部屋の結露が一切なくなった。 建物躯体の平衡温度と室温がほぼ同じ状態を24時間維持しているので、 窓に水蒸気が結露しようがない。

第二に、部屋の空気が乾燥しなくなった。 机の上の置いてある湿度計の針はいつも「快適湿度」を指している。 暖房をしないので室内の空気が乾燥しないからだ。 夜寝ていて喉が痛くなることもない。

第三に、頭がすっきりした状態を保ちやすい。 ファンヒータやエアコンで暖房をすると、 暖い空気がどうしても上に溜り頭がぼーっとする。 サーキュレータで室内の空気を攪拌すると少しましだが、 建物躯体そのものが冷い(=断熱性がない)ので、 手足の抹消が冷えを感じないようにするのは室温をかなり上げる必要がある。 そうすると結果的に頭はぼんやりしてしまう。

暖冬に助けられている部分もあるものの、 いけるところまで「冬山キャンプ泊」コンセプトでいってみたいと考えている。